きょうの日経新聞1面に、『マイナス金利 経済冷やす?』というタイトル記事が掲載された。
さすがの日経新聞も、現在の金融政策の効果に疑問を投げかけた形だ。
マイナス金利で市場に資金が流れ出し、物価を押し上げ、景気が良くなるという理論は怪しいことがわかってきた。
逆にマイナス金利が物価の停滞を招いているのではないかという見方が出ている。
早大教授の分析では、マイナス0.1%を0%に切り上げると政策金利よりも物価が上がり、
実質金利が下がって景気を押し上げるという試算結果になったそうだ。
今までの日銀による金融緩和では、物価2%上昇は無理だと言うことがはっきりしたわけだから、このような試算結果が出ても不思議ではない。
むしろマイナス金利は銀行経営に悪い影響を与えている、というのが一般庶民の心配するところである。
だからますます庶民は、財布の紐を締めて、将来への不安に対処している。
銀行が破綻したらと思うと、消費も慎重にならざるを得ない。
経済理論は破綻しているというか、むしろ経済活動は人間の思惑で動いているわけだから、
そもそも従来の経済理論は後付け理論だと思う。
経済成長とは何かというところから見直しを迫られていると思うのだが、経済学者には
それは無理なのではないかと庶民は思っている。
経済予測は当たったことが無いというのが、この30年間の結果なのだから。