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日銀総裁は政治にどう向かい合うか [政治経済]

新聞の整理をしていたら、日経新聞12月28日の朝刊『大機小機』に、思わず納得のコメントがあった。
題して、『中銀総裁よ「あまのじゃく」たれ』。
竹下昇元蔵相の言葉を紹介している。
『中央銀行は、あまのじゃくだから、誘導するようなことはいわん方がいい』。
1985年のプラザ合意のあとの言葉だそうだ。
向けた相手は、インフレファイターのボルカー米FRB議長のことだそうだ。
政治の言いなりにはならないボルカー氏に対しての感想だ。

現在のアメリカは、トランプ大統領の露骨な政治介入発言に、パウエルFRB議長がその圧力に晒されている。利下げを余儀なくされたが、その後は『政治は考慮しない』との意地を見せて踏ん張っている。
これからも大統領選挙が近づき、さらに圧力が強まるだろう。
日本もその影響を受けるのは間違いないので、注視していかねばならない。

このコラムでは、深刻なのは、アベノミクスの主翼を担わせる日銀であるとして、警告をしている。
短期目標である基礎的財政収支の黒字化さえ先送りしているのに、日銀は財政規律の欠如を政府に警告しないのは不思議だと疑問を投げかけている。
国民は馬鹿ではないから、財政規律回復は無理だと感づいている。
たぶん政治家も同じだろう。
そしてリーマンショック以上のことが起きたとしても、自分の責任ではないとして、誰も責任は取らないだろう。
黒田日銀総裁は、マイナス金利の拡大も示唆しているが、それを深堀と言うのは意図的な誤用というしかない、とコラムでは指摘している。日銀は確信犯だということだと思う。

最後に、『中央銀行は、一政権のためにあるのではない。』と締めくくっている。



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