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抗がん剤の廃棄額は年間738億円 [健康と医療]

抗がん剤の1割が、使い残されて廃棄されているという記事が、6月3日付け日経新聞に掲載されていた。
抗がん剤は発がん性があるため、使用後は速やかに廃棄する必要があるということだそうだ。
よって残液の再利用は考えていないそうだ。

抗がん剤に発がん性があるというのもおかしな話だが、高額なのでもったいない気がする。

余った抗がん剤を再利用する病院もないわけではないらしい。
厚生労働省のアンケート調査で、291の医療機関のうち、80が抗がん剤の分割使用を実施しているそうだ。

余りが出る原因は、薬剤が入った瓶の量の種類が限られているからだそうだ。
例えば、オプジーボの場合、瓶の種類が20ミリと100ミリなので、150ミリ投与の場合にどうしても
10ミリ余ってしまうということになる。
かといって瓶容量の種類を増やすと、管理の手間が増えてミスも起きやすくなるという懸念があるようだ。

どれくらい廃棄されているかを、慶應義塾大学の岩本特任教授が販売されている100種類の抗がん剤について
試算したところ、廃棄率は9.8%になったそうだ。
金額にして年間738億円になるようだ。

厚生労働省としても、廃棄を減らすために、残薬について使用する場合の手引書をまとめたそうだ。
瓶を開けても保管期間内に変化しない安定性が見込まれる薬に限定する、という内容らしい。
これは、すでに再利用をしている病院を追認しただけということらしい。(岩本特任教授)

岩本特任教授は、
『抗がん剤を分割使用する病院に診療報酬の上乗せなどの政策的後押しが必要』
と指摘しているとあった。
うーん。やっぱり最後はお金というのもなんだかな、と思う。

素人意見で申し訳ないが、薬剤を固形化した錠剤にしたらどうだろうか。
空気に触れても安定化するようにコーティングすればいいかもと思うがどうだろうか。

専門家がもっと知恵を出し合って、病院での管理方法も簡素化するなど出来ないだろうか。
医療の分業化含めて見直しも必要かも知れない。

年額738億円の損失は大きいし、廃棄率が10%近いのも問題だ。
抗がん剤の投与方法などあらゆる角度からの検討をしてみてほしい。
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