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AI(人工知能)と政治家を考える [政治経済]

きょう(6月8日)の日経新聞コラム『大機小機』がAI(人工知能)と政治について語っている。

AI導入が日本企業にも広がりつつあるが、政治の世界にもAI導入という視点で見たらどうなるか。

霞が関官僚たちに聞くと、最もAIでの代替がしやすい仕事は、政治家の国会答弁の想定問答づくりだと言う。

森友、加計問題などは、延々と同じような質疑応答がされているが、AIを導入して
想定問答集を過去の事例や答弁内容から整合性ある問答集をAIロボットに作成してもらうのだ。

徹夜作業も多い仕事は、人間でなくても出来そうだ。

答弁に立つ政治家もいっそのことAIロボットにしたらどうか。
AIロボットならば野党のヤジも気にならず失言もしないだろう。

というよう感じで、今の国会を風刺している。
所謂ブラックユーモアだ。

さて、AIには出来ない政治家の仕事は何だろうか?
まずは党首討論はAIには厳しいだろう。
1:1で何が飛び出すかわからないからだ。

英国のブレア元首相は、党首討論の前日は、緊張して夜も眠れず朝食も喉を通らなかったそうだ。
政治家の真剣勝負だった。

今の日本に、AIでは対処できない課題はあるだろうか。
ひとつは前例にない規模に膨れ上がった財政赤字の削減問題がある。
また、世界最速で進む少子高齢化による社会保障改革だ。
国民が納得する解を粘り強く説明していくのはAIでは手に負えないだろう。

もうひとつは外交だ。
予測不能な北朝鮮の金委員長やトランプ米大統領の相手をするのはAIでは難しい。

人間にしか出来ない仕事を政治家がきちんとしなければ、AIロボット政治家にどんどん仕事を奪われていくだろう。

以上のように、面白い課題を政治家に突き付けている。

たとえば、日本の党首討論ははどうだろうか。
もしかしたらAIでも可能ではないかと思うような議論が多い。

60年代や70年代の政治家はもっと迫力があったと思う。
イデオロギー論争もあったが、地に足の着いた議論も多かったように思う。
閣僚たちも居眠りしているのはほとんど見かけなかった。

ソ連崩壊とともに政治家の議論がこじんまりしてしまったのではないだろうか。
アメリカもトランプ大統領になって自国優先、支持者優先の姿が前面に出ている。

そういう時にこそ、日本の政治家が新しい思想で世界に貢献する社会づくりを議論してほしい。
これはAIロボットには荷が重い仕事だろう。
前例が無いのだから。

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