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海洋温度差発電システムの開発に期待する [エネルギー環境]

きょう(5/28)の日経新聞夕刊に、佐賀大学と産業技術総合研究所およびマレーシア工科大学などの研究グループが海水の表層部と深層の温度差を利用した海洋温度差発電システムの開発に動き出したそうだ。
このシステムは、海水の淡水化も同時に出来るそうだ。

来年4月から実験機の開発を始めて、マレーシアに設置するとのこと。

日本ではすでに佐賀大学などの協力で、出力50kwの海洋温度差発電システムの実証機が、
沖縄県の久米島で2013年に稼働し、5年間の連続運転に成功しているそうだ。

この成果をもとに、マレーシアでは将来1万kwの商用機を目指しているそうだ。

このシステムは、摂氏29度前後の表層の海水を汲み上げて蒸発器で蒸発させる。
そしてその温かい蒸気を使って、熱交換器でアンモニアを蒸発させてタービンを回す。
蒸発させた表層の海水は、淡水として利用するそうだ。

なるほど。
このシステムがあれば、中東やアフリカなどの淡水を必要とする国にも使ってもらえる。
それ以外にも干ばつ対策としてあらゆる所で必要とされる。

今回の開発では、アジア向けのグリーン電力として普及を目指しているそうだ。

マレーシア工科大では、2030年までに海洋温度差発電システムの発電能力が、
全体で250万kwになると予想している。
また、発電した電気を水素製造に利用することも考えているようだ。

そうなると日本でも水素エネルギー社会を経産省が音頭とっているが、海洋国家日本では
この海洋温度差発電システムの利用推進が期待される。

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