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トランプ大統領と金正恩委員長の米朝首脳会談で何も決まっていないことがわかった [政治経済]

きょうの一番のニュースは、米朝トップ会談が実現したことだ。
新聞各紙、テレビ各社とも朝から中継がずっと続いた。

最初の握手ではお互いに硬い表情であったが、二人だけの会談が終わった後では少し表情も和らいでいた。
やはり歴史的会談だったので、お互い緊張するのは当たり前だろう。
特に金正恩委員長の表情が、だんだん緊張がほぐれていくのが感じられた。

ワーキングランチの後で、共同声明文に署名すると聞いた時には、驚いた。
マスコミもその内容に注目が集まったと思うが、残念ながら期待外れになったようだ。

北朝鮮の体制保証と朝鮮半島非核化を確認した、というだけで具体的道筋については何もわからない。
そういう内容にも拘わらず、よくお互い署名をしたと思う。
やはりトップ同士が会って相手を見極めるというのが、一番の目的だったと思う。

今回の拡大会議には、アメリカはポンペオ氏やボルトン氏という北朝鮮強硬派という人が中心になっているし、
北朝鮮は金英哲氏という対米強硬派という人が直前にトランプと会っている。
こういう人達を側近にして自分の考えを実行させているトランプと金正恩は、ある意味凄いと思う。

しかし、こんなに早く本当に米朝トップが会うことになるとは想像していなかったが、
あれよあれよという間に、もう実現してしまった。

一時はトランプ大統領が会談中止を発表したが、そのあとの金正恩委員長の行動を見ていると
どうしても会いたいという気持ちが強かったように思う。

きっと今までの行動は、すべてこの日のためにやってきたのではないかという気がしてくる。
まずは、自国内の権力掌握。
次にアメリカへの交渉力を持つための核実験やミサイル発射。
そしてピョンチャンオリンピックを利用しながら、アメリカへの接近戦略をじっくり進めていく。

たぶんアメリカ大統領がトランプになったことで、その動きを加速したように思う。
そして韓国大統領にトランプへの仲介を頼んで、米朝トップ会談を実現させる、というシナリオ通り進めているのではないだろうか。
しかし、トップ会談の予定が早まったことで、だいぶ焦ったかも知れない。
北朝鮮国内の事情説明も相当行ったのではないだろうか。

トランプ大統領もとにかく会ってみて、その後のことを判断しようということになったのだろう。
だから、今回の共同声明文以上のことは書けなかったのは当然だろう。
評論家やマスコミ各社も少し期待しすぎたように思う。

しかし、会談をして共同声明文に署名までしたのだから、これからは両トップの責任は相当重くなった。
まずはお互いの本気度を確認しあった会談ということだろう。

今後はお互いの国内事情をどのように掌握していくかが大変な仕事かも知れない。
それぞれ今回のトップ同士が会うことに関して、反対している人達も多いはすだ。
もしかして命がけの作業かも知れない。

それにしてもトランプ大統領の体力と気力には敬服する。
70歳を過ぎているとはとても思えない。
次回大統領選挙までには相当な成果を出すつもりでいるのではないかと思う。
それこそ後戻りしないと確信できるように。

金正恩もトランプは信用してもアメリカは信用していないと思うので、トランプが大統領のうちに何とかしたいという気持ちがあるのではないかと思う。

二人だけで話した内容は、たぶん他にもあると思うが、今時点では言えないだろう。
中国やロシア、日本への言及もあったはずだ。
米軍の撤退も現実味を帯びてくる可能性がある。
日本政府はあらゆる角度から綿密な戦略を構築していく必要がある。

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