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農作業を心や体のリハビリ治療に取り入れる動き [健康と医療]

6月20日付け日経新聞夕刊のライフサポート欄に、農作業を病院でのリハビリ治療に
取り入れる動きが紹介されていた。

仲間と役割分担して、作物の世話から収穫までの一連作業をすることで、身体能力が高まったり心の安らぎに効果があるということだそうだ。

東京都西東京市の田無病院では、リハビリ治療の一環として、近くにある東大付属農場の一角を借りて
大学職員の指導を受けながら、ネギやナスなどの『江戸東京野菜』という特別種を育てているそうだ。

東大との共同研究も行い臨床効果があったそうだ。
認知症患者では、他者との会話が増えた、定期的農作業で曜日を理解するようになった、などの効果が見られたそうだ。

また身体能力でも改善が見られ、患者自身が意識するようになって自分を鼓舞するよになり、リハビリに積極的になった人もいるそうだ。

京都大原記念病院では、《グリーン・ファーム・リハビリテーション》として脳梗塞の後遺症の回復期リハビリテーションを行っている。
府立医科大と行った調査では、参加した患者に前頭葉機能の向上が見られたそうだ。

心の病として統合失調症や適応障害の人達に農作業を外来治療に取り入れる病院もある。

栃木県佐野市の佐野厚生総合病院では、毎日約20人が畑に訪れている。
毎日のように通っている男性は、『楽しいし遣り甲斐がある。』と言って、自宅でも家庭菜園を始めたそうだ。

担当の看護師は、『治療効果が大きく、患者の意欲を自然と引き出せる。』と、好評のようだ。

農作業は患者のレベルによって役割分担があり、集団行動や五感の刺激があってリラックスしたり集中力が高まったりする。
注意欠陥や多動性などの症状にも改善が見られるようだ。

病院だけでなく福祉施設でも農作業を導入するところが増えているそうだ。

この動きがどんどん広がっていけば、障害者や高齢者の就業にもつながるし、農業の人手不足にも役立つ。

最近では都会のサラリーマンが副業として、農業や林業を選ぶケースも増えているらしい。
週末は都会のオフィスから離れて、自然に向き合って体を動かすことは、心身のリフレッシュにとても効果があると思う。

最近のニュースは、普通では考えられない悲惨な出来事が多い。
新幹線の中も安全とは言えないし、小学校の登下校も親としては不安になる世の中になってきた。

若者が短絡的に切れてしまったり、大人が子育てを放棄したり、普通の人間がおかしくなっている。
不登校やニートの問題が言われてからだいぶ経つが、これらの根底は共通しているような気がする。

何が原因かはよくわからないが、自然との触れ合いが減ってきたことも一つの要因ではないだろうか。
集団としてお互いが助け合うという気持ちも希薄になっているのではないだろうか。

アメリカの学校では銃乱射事件が続発している。
高校生たちが銃規制に立ち上がり声を上げている。

国民一人一人が身近な問題として意識し、考えていくことが必要だと思う。

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