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歯科技工士のなり手不足が鮮明に 老人医療の隠れた問題だ [健康と医療]

歯科技工士を育成する養成機関への入学者数が、20年前に比べて7割減ったそうだ。
(日経新聞6月21日付け朝刊から)

入れ歯や差し歯などを作る歯科技工士は国家資格だが、その専門学校や大学への入学者数が
1995年度の3199人から2017年度は927人と3分の1以下になったそうだ。


歯科技工士の高齢化も進んでおり、50歳以上の割合が2004年が27%だったのに、2016年は48%になったそうだ。
高齢者がどんどん増えており、入れ歯や差し歯の需要は増えているはずだから、深刻な事態になっているのは素人でも想像できる。

私もなるべく虫歯にならないように歯磨きには気を遣うようになってきた。
老人介護は老々介護が広がって当たり前になっているが、歯医者も老人が老人を見るようになったら不安だ。

歯医者に行くと我々に接するのは歯医者と歯科衛生士ということで、歯科技工士は歯医者からの指示で
入れ歯や差し歯、かぶせ物などを別のところで作っている。
だから一般の人にはよくわからない存在だ。

そのため若い人達の歯科技工士に対する認知度も低い。
また、歯科技工士の7割以上が技工所と呼ばれる作業所で仕事をしており、その大半が1人の個人経営だそうだ。
1人が複数の歯医者から依頼を受けて作業しており、その作業環境は厳しいようだ。
長時間労働かつ低賃金になっていることが考えられる。

徒弟制度みたいな感じがするが、それでは若い人達はますます歯科技工士になろうとは思わないだろう。
劣悪な環境で入れ歯がつくられているとすれば、患者にとってもマイナスだ。

いま獣医学部の問題が騒がれているが、少子高齢化はずっと前から分かっていたのだから、もっと早く手を打つべきだったろう。
文科省はあってもなくてもいいような大学ばかり認可していないで、国民生活に直接かかわる国家資格への早急な対策をしてほしい。


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